『オデュッセイア』を鑑賞――物語の原型を感じる冒険譚

 


『踊る大捜査線』鑑賞後、夕食を挟んで『オデュッセイア』を鑑賞。

古代ギリシャのホメロスによる叙事詩が原作。

トロイア戦争を終えたオデュッセウスが、故郷へ帰るまでの長い旅を描いた冒険譚です。

何しろ原作は約2800年前の作品。
それだけに、現代の映画やアニメなどを見慣れた目で観ると、「この展開、どこかで見たことがあるぞ」と思わせる場面がいくつもあります。

たとえば、部下たちが食事をほおばりながら豚の姿に変えられてしまう場面。

思わず『千と千尋の神隠し』を連想しました。

そして終盤、故郷へ戻ったオデュッセウスが正体を隠し、自分の妻に言い寄っていた求婚者たちを次々となぎ倒していく場面。

こちらは、現代の異世界ものなどでおなじみの「主人公無双」にも通じるものを感じます。

もちろん『オデュッセイア』がそれらを直接生み出したという話ではありません。

ただ、2800年近く前から「長い冒険」「怪物との遭遇」「誘惑や試練」「故郷への帰還」「正体を隠した主人公」「最後に圧倒的な力を見せる」といった物語が描かれていたことを考えると、様々な物語の原型の一つといわれるのも納得です。

古典というと少し身構えてしまいますが、こうして現代の作品と重ねながら観てみると、意外と馴染みのある物語でもありました。

そして最後に、まったくの余談ですが――。

マット・デイモン、家に帰りたい映画が多い。